7日未明から降り続いた大雨の影響で、富山県内は各地で道路の冠水や田んぼへの浸水被害が相次ぎました。記録的な水不足から一転、突然の豪雨にコメ農家も頭を悩ませています。
梶谷昌吾記者
「高岡市内。道路が冠水し田んぼにまで水が押し寄せています」

用水からあふれた水が田んぼに流れ込み、ようやく実りはじめた稲穂も水に浸かっています。
未明からの大雨は県内各地で道路の冠水や田んぼ、畑への浸水被害をもたらしました。

梶谷昌吾記者
「高岡市福岡町です。黒石川が越水し本来、田んぼだった場所が湖のようになっています」
高岡市福岡町本領では氾濫危険水位に達した小矢部川の支流、黒石川が越水。稲穂が実ったばかりの田んぼに水が押し寄せました。

消防「床の下まで(水が)きてました?」
山本政也さん「その時はまだ入っとらんだ」

近くに住むコメ農家の山本政也さんは午前6時ごろ、黒石川の越水に気づきました。
溢れた水が自宅や田んぼに押し寄せてきたといいます。

山本政也さん次男
「大丈夫なのかなとは思ったんですけど。徐々に水が増えていった」
山本政也さん
「消防の人に家まで来てもらって避難してください言われた」その時って水は?「もうこんなん。膝上まで来ていた」
自宅は床下まで水に浸かったため、一緒に住む妻と次男と近くの親戚の家に避難しました。
その後、浸水の範囲は徐々に広がり自宅に戻ることができなくなりました。
山本政也さん
「まだあそこの水が引くまでは戻れん。家に帰りたいですよ」
コメ農家の山本さん家族。連日続いた猛暑で水不足に陥り、頭を悩ませていた矢先のことでした。

山本政也さん次男
「稲はもうそろそろ刈らんなんなと言ってた時期やったんで」
山本政也さん
「どういったらいいのか稲もとれんようになるやろうね。この前まで晴れとって水がないって言ってるのにいっぺんに水が増えたらね。こんなことになると思わんし」

黒石川の越水は広範囲にわたっていて、周辺の田んぼや畑、工業団地など被害の全容はわかっていません。
