石川県加賀地方では7日朝早く、線状降水帯が発生し、冠水などの被害が相次ぎました。昼過ぎにかけてさらに線状降水帯が発生し、大雨災害の危険性が急激に高まる可能性があります。身の安全を確保してください。

降り始めから午前11時までに降った雨の量は、
▼金沢で341ミリ
▼宝達志水で211ミリ
▼かほくで195ミリ
▼珠洲で167・5ミリ
などとなっていて、平年の8月1か月分を上回る大雨となっている所があります。

金沢では、午前3時前までの1時間に67・5ミリの非常に激しい雨を観測したほか、午前5時前までの3時間に降った雨の量が148ミリと観測史上最大を記録しました。

気象庁は午前4時47分、加賀地方で線状降水帯が発生したと発表しました。

金沢市内では、道路の冠水など大雨による被害が相次いでいます。

鉄道への影響です。
北陸新幹線は大雨のため、金沢駅と長野駅の間の上下線で運転を見合わせていて、運転再開は午後0時半ごろにずれ込む見通しです。
IRいしかわ鉄道は小松駅と津幡町の倶利伽羅駅の間で、JR七尾線は金沢駅から七尾駅の間で終日、運転を取りやめます。
また、能登の沿岸部では満潮の時間帯を中心に、高潮による海岸や河口付近の浸水や冠水にも厳重に警戒してください。

石川県内は8日にかけて大気の状態が非常に不安定な状態が続く見込みで、8日正午までに降る雨の量は、加賀地方で100ミリ、能登地方で30ミリと予想されています。

能登の6つの市と町に出されていた土砂災害警戒情報は解除されましたが、金沢市と津幡町では現在も継続中です。

石川県内では引き続き、昼過ぎにかけて線状降水帯が発生し、大雨災害が起きる危険性が急激に高まる可能性があります。

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。