青森県の県立高校の教育改革について、2028年度以降の基本方針案がまとまりました。入学者数が基準を満たさなければ募集停止などになる、現在の地域校制度を見直すとしています。
県教育委員会は、2028年度以降の教育改革をまとめた基本方針案を6日、公表しました。
この中で、大きく変更されたのは県立高校の「地域校制度」です。
現在は三戸・鰺ヶ沢・六ヶ所・大間の4校が指定されていて、入学者数が基準を満たさなければ閉校、または学級減となります。
これを受け、地元自治体で作る協議会は2025年2月に県教委に対して措置の猶予などを要望しています。
新たな基本方針案では、地域校制度を見直し、「地域共育校」を設定するとしています。地域共育校は、県や学校、市町村などの関係者で組織する「地域協議会」を設置し、活性化策のほか募集停止を含む学校のあり方を検討するとしています。
県教育委員会 高等学校教育改革推進室 石川久さん
「基準はなくなるが、あくまで高等教育として求められる質は子どもを真ん中におきながら考えていく必要があると思うので、『地域協議会』であり方を検討していきますということになった」
県教委は、県内6地区での地区懇談会を行い、2025年10月頃に基本方針をまとめる予定です。