■伝承者による講演も
今年は戦後80年という節目を迎えることから、被爆体験者の話を伝える活動を行っている伝承者による講演も行われました。

講師を務めた広島県に住む82歳の上椙輝之さんは広島に原子爆弾が落とされた時は離れた場所に住んでいて、自身は被爆しませんでした。しかし、今は伝承者として活動しています。

きょうは平和活動の仲間でもあり、原爆孤児となった過去を持つ川本省三さんの苦難に満ちた生涯について語りました。

川本さんは80年前のきょう、広島に落とされた原子爆弾によって母や兄弟など家族5人を亡くしました。

被爆体験伝承者 上椙輝之さん「(疎開先から)自宅があったところに戻ってくると 抱き合ったように真っ黒に焼けた遺体を見つけた。顔は全然わからなかった。お母さんと妹と弟だろうと思って骨を拾った」

原子爆弾は爆風やその後の放射線障害などによりおよそ14万人の命を奪いました。