年代と生活満足度で異なる傾向
24年に急な動きを見せた容認派や危惧派ですが、どのような人にどれくらいいるのでしょうか。年代と生活満足度でまとめたのが、次の帯グラフです。

まず、全体では、外国人労働者の増加を「やむをえない」とする容認派が4割、「このましくない」とする危惧派が3割、どちらでもない人が3割という分布でした(注3)。
これを年代別にみると、容認派は上の年代ほど割合が多いのに対し、危惧派は大体同じくらいで、やや30~40代の壮年層が多め。人手不足が深刻な領域の一つに医療や介護がありますが、病気や介護が自分事になってくる年配層ほど、その担い手としての外国人を容認せざるをえないと考えているのかも知れません。
また、就職氷河期世代と言われる40代を含む壮年層は、外国人であれ職を争う競争相手が増えることに警戒感を抱いて危惧派が多いのかも。
一方、4つの選択肢で尋ねる生活満足度(注4)では、現在の生活に対して不満が高まるほど、容認派が減って危惧派が増える傾向が見られました。特に「今のような生活ではとてもやりきれない」という、最も満足度の低い層では、容認派と危惧派が拮抗。不満の矛先が外国人労働者にも向かっていることを想像させる結果に。