昔の夏は今より涼しかった?

1985年(昭和60年)、TBSで放送されていた「JNNおはようニュース&スポーツ」。MCの柴田秀一アナウンサー(当時)が「きのうは暑かったので扇風機やエアコンを付けたままいつの間にか寝てしまい、きょうはちょっと声が枯れています」とオープニングで“暑さ”について触れていました。ちなみに放送前日の最高気温は32.2℃、最低気温は25.7℃でギリギリ熱帯夜の気温でした。またこの年の8月の最高気温の平均は27.9℃でした。

柴田秀一アナウンサー(当時)と神津栄子アナウンサー(当時)が担当していた「JNNおはようニュース&スポーツ」(1985年8月放送)。予想最高気温は長野の35℃でした。

そして1997年放送、TBSの「お天気クジラ」。28年前の森さんです。この日のオープニングトークでは「現在の気温は25℃。ムシムシして暑いですね」と話していました。放送前日の最高気温は30.2℃、最低気温は23℃でした。そして1997年は4年ぶりの冷夏といわれていたこともあり、8月の最高気温の平均は27℃、最高気温は34.5℃でした。

今から28年前、1997年に放送されていた「お天気クジラ」。左は若かりし頃の森さん、右は戸田恵美子アナウンサー(当時)

気象予報士 森 朗氏:
2000年代に入るまでは気温が上がっても35℃くらいでした。ところが2000年代に入ってからは35℃は当たり前になり、40℃を超える日が続出するようになりました。気温の上がり方がハイペースになっています。

2100年、未来の天気予報

環境省が2019年に「2100年、未来の天気予報」と題して、2100年の天気がどうなっているかというデータを発表しました。2100年時点で1.5℃の気温上昇を抑えられなかった場合、全国で最高気温はだいたい40℃を超え、東京は43.3℃という結果になりました。

2100年の8月21日がこうなるわけではなく、最も暑い日の例となっています。(環境省「2100年未来の天気予報」をもとに作成)

気象予報士 森 朗氏:
8月7日は立秋で、暦の上では秋になります。天気予想図でも秋雨前線が出てきて、少し暑さが落ち着くようにみえますが、まだまだ油断は禁物です。引き続き熱中症対策をして暑い夏を乗りきりましょう。