2025年7月30日、兵庫県の柏原(かいばら)で41.2℃を記録し、ついに国内最高気温が5年ぶりに更新されました。そして6日後のきょう(8月5日)、再び各地で40℃以上を記録。群馬県の桐生でも41.2℃を記録し、さらに群馬県の伊勢崎では41.8℃を記録し、国内最高気温が更新されました。まだ8月が始まったばかりですが、すでに去年(2024年)の40℃超えの日数を超え、さらに暑い日が続くと予想されています。このまま記録更新となるのでしょうか?(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
41.8℃!!5年ぶりに国内最高気温を更新!
これまでの国内最高気温は2018年7月23日の埼玉県・熊谷と2020年8月17日の静岡県・浜松で記録された41.1℃でした。「暑い、暑い」と毎年言われながらも、なかなか更新されなかった最高気温。ついに先月30日(2025年7月30日)、兵庫県丹波市の観測地点・柏原(かいばら)で午後2時39分、41.2℃を記録し、5年ぶりの国内最高気温の更新となりました。そしてきょう(8月5日)、群馬県の伊勢崎では41.8℃を記録し、さらに最高気温更新となりました。

森さんによると、気温が上昇した背景には地形と風向きが関係していると言います。
気象予報士 森 朗氏:
地図で見ると縦に並んでいる兵庫県・西脇、兵庫県・柏原、京都府・福知山、この3か所は熱がこもりやすい盆地です。最高気温を記録した柏原では南と北の両方からフェーン現象による熱い風が吹いていました。この風が重なりあったことで、特に高い気温になったと考えられます。

国内で40℃超えの観測地点が急増!
1875年の観測開始以降、今年(2025年)7月29日までに40℃以上を観測した地域は1都17県で、78回でした。そして今まで、北海道地方、中国地方、九州地方、沖縄地方では40℃以上の観測がありませんでした。ところが7月30日からわずか4日間で40℃以上が連続して観測され、観測地域は1都1府19県に、回数は88回と大幅に増えました。注目すべきは、7月30日に岡山県の久世で40.3℃を記録したことです。これにより観測開始以来初めて、中国地方でも40℃超えとなりました。
