なぜ?ペットロボ市場に参入
カシオ計算機が新たに挑んだペットロボット開発。その狙いとはー
モフリンの企画担当・市川英里奈さん:
「弊社はG-SHOCKとか電卓など基本的に男性のイメージがかなり強いため、“女性向けの商品”を企画してほしいと。弊社の商品は機能的価値、精度だったりとかだけど、モフリンは“感性価値”に全部振った商品なので、ビジネスモデルとしては他の商品とは全然違う」

また、専門家は、モフリンのような低価格帯のペットロボット“ならでは”のニーズが高まっていると話す。
『豊橋技術科学大学』名誉教授 岡田美智男さん :
「これまでは、ロボットが私たちにサービスを提供するような一方的な関係があったが、むしろロボットの頼りなさや弱さが、優しさや思わず守ってあげたくなるような感覚を引き出す。そういう関わりの中で“自分が優しくなっている感じ”がある。その感じをすごく大事にしたロボットが増えている」
ペットロボ市場は右肩上がり予測
ペットロボットの世界市場規模は、今後右肩上がりで伸びていくという予測もある。

▼2024年:6.8億ドル(約1025億円)
▼2031年:9.9億ドル(約1493億円)
※Verified Market Research/2024年5月
――教育用や娯楽用、癒しなど様々な工夫ができるペットロボットは、日本企業の得意分野なのでは。カシオも本業で培った技術を活かしている。今後の可能性は?
『東短リサーチ』社長 加藤 出さん:
「高齢者で、自分が亡くなったらペットはどうなるかと心配する人も多い。そういうところの需要もありそうだし、アプリで性格を色々とカスタマイズできたら面白そうではある。たまたま先日観たSF映画が、恋人のアンドロイドがいる近未来の話で、まさにアプリで性格を設定するのだが、それが現実に始まってるという印象」
(BS-TBS『Bizスクエア』2025年8月2日放送より)