多胡さんが「語り始めた」理由

ある者は家族を守るため。ある者は逃げられないと諦めて。ある者は国のためと覚悟を決めて。それぞれの思いで飛び立った戦友たち。しかし皆、「生きたい」という気持ちは同じだったはず。

そんな仲間の思いを伝えるため、多胡さんは10年ほど前から、自身の経験を語り始めました。

(多胡恭太郎さん)
「皆どんなつもりで逝ったかねえ。自問自答するんですよ、わしはなんで生きとんじゃろうな。百歳になってねえなんで生きとんじゃろうな」

「皆さん、どう思います?」

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多胡さんは、「残る人生を精一杯生きる」と誓っています。当たり前の日常に感謝を抱きながら。