久しぶりに雨が降った福岡県、7月19日以来、実に16日ぶりの雨となりました。
今週は後半にかけて雨が降る確率が高く、3連休にはまとまった雨が降る予報となっています。
雨不足の影響が心配されていた農作物にとって、恵みの雨となるのでしょうか?
果物と、まもなく収穫が始まる早場米の生産現場を取材しました。
水のない田んぼ・・・「ここまで減ったのは初めて」

福岡県朝倉市のコメ農家です。
早い時期に作られる早場米を育てていて、お盆明けには、収穫が控えているといいます。
今回の雨が恵みの雨となっているのでしょうか?
コメ農家 梅野義広さん
「助かりました。雨は助かりました。先月17日に降っただけだったので、20日ぶりぐらいの雨ですね」
ディレクター
「田んぼは水が張っているイメージなんですが、水は無いんですね」
コメ農家 梅野義広さん
「今、それこそ渇水で、ちょっと水が来たり来なかったりの状況が続いています。山のため池から送っているんですよ。制限じゃないけど、ほかの所が水をとったりすると下の方が来なくなったりですね」

こちらの田んぼでは、地域のため池から水を引いています。
約20軒の農家が共同利用していて、地区の防火用水としても利用されています。
しかし、雨不足の影響で池の貯水率が下がっているため、自由に水を引くことができなくなっているといいます。
コメ農家 梅野義広さん
「もう作り始めて10何年になりますけど、ここまで減ったのは初めてです。1日出しっぱなしにすると、だいぶ減りますから・・・」
さらなる”恵みの雨”に期待
そうした中で降った”恵みの雨”。

しかし、4日の雨量では池の水量の回復には至らず、田んぼを潤すにも到底足りないといいます。

コメ農家 梅野義広さん
「(田んぼは)シトシトで何日間かずっと降ってもらった方がやっぱり、下にも吸い込んでいくんでですね。ざっと降っただけでじゃあ表面だけしか濡れないからですね。農家の方々みんな、今週は曇天で雨が降る予報が出ているんで、やっぱり、だいぶ期待は皆さん、しています」