連日の記録的な暑さで農作物への影響が心配されています。富山県魚津市では稲を守ろうと、4日田んぼに緊急の給水が実施されました。市は水源となる片貝川の水量が少なくなっているとして節水を呼びかけています。

魚津市日尾地区の山間にある田んぼ。青々とした葉の先には所々、稲穂が実りはじめていますが…根元をみると水は干上がり地面のひび割れが目立ちます。
農家 谷口紀明さん
「異常気象っていいますかね。やっぱりこの雨が降らないっていうのはやっぱり。葉先が細くなって赤く枯れてくるような状態になってくるので、これ以上水がなくなると。これだけ(晴れの)天候が続くとちょっとピンチになりますね」
そんな中、現れた救世主がこの給水車です。
高木健至記者
「魚津市の水田では、水不足のため給水車で水が運ばれ、流し込んでいます」
4日は出穂期を前に稲を守ろうと給水車2台が出動。約1ヘクタールの田んぼに水を供給しました。
農家 谷口紀明さん
「水をここ入れてもらって、それからここ入れてもらって」

近くの川で給水し2台で14往復、計100トン以上の水を田んぼに流し込みました。
日尾地区の田んぼでは主に雨水や雪解け水などの「山水」を使用してコメを育てているため猛暑や空梅雨の影響が懸念されていました。
農業・谷口紀明さん
「恵みの水といいますか助けていただいて農家が成り立っているのかなと思いますね。本当に散水していただいてありがとうございます。あすあさってからの雨を若干期待して、おいしいおコメを作れるんじゃないかなと思います」