上田市のスーパーで購入したユウガオを調理し食べた夫婦が、強い苦みを感じ、吐き気などの症状を示しました。
上田保健所ではユウガオの苦み成分による症状と一致していることなどから、「苦みの強いユウガオ」を原因とする食中毒と断定しました。
上田保健所によりますと、食中毒の症状を示したのは、70代男性と60代女性の夫婦です。
夫婦は、7月29日に「A・コープファーマーズうえだ店」でユウガオを購入し、31日朝、味噌汁に入れて食べたところ、強い苦みを感じ、およそ1時間後に吐き気などの食中毒の症状を示しました。
患者の症状がユウガオの苦み成分(ククルビタシン類)による症状と一致していたことなどから、保健所は「苦みの強いユウガオ」を原因とする食中毒と断定しました。
夫婦は快方に向かっているということです。
これを受けてスーパーではユウガオの自主回収を行っているほか、保健所では、ユウガオに苦みを感じた場合には絶対に食べないで廃棄するよう呼びかけています。
【ククルビタシン類による食中毒】~長野県のリリースより~
【特徴】
・ククルビタシン類は観賞用のウリ科植物(ヒョウタン)に含まれる苦み成分。
・ごくまれに食用のウリ科植物(ユウガオなど)に高濃度のククルビタシン類が含 まれている場合がある。
・過去にヒョウタンの誤食や苦みの強いユウガオによる食中毒が発生している。
【症状】
・食後数分から数時間で唇のしびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を起こす。
【予防法】
・食べて「強い苦みがある場合は食べないで廃棄」する。
※ゴーヤ(ニガウリ)の苦み成分は別の物質