川に潜む危険

2024年の水難事故による死者・行方不明者は816人です。
発生場所を見ると、全体では▼海(45.6%)▼河川(35.3%)▼用水路(12.3%)と海が一番多くなっていますが、中学生以下では▼河川(64.3%)▼海(17.9%)▼10.7%と河川での事故が多いことが分かります。

川には危険なポイントが多くあります。
◆実際より浅く見える
川岸から川を見たときに一見浅く見える場所も、実は光の屈折で浅く見えており、実際は3割ほど深くなっています。
透明度が高いほど、光の屈折による錯覚が起きやすいそうです。
◆急に深くなる
水流の影響などから水深が急に深くなる場所があります。
ほとんど流れがないように見える川でも、川底に角度があり砂利がたまっていると足が滑って斜面が崩れ、自力では川岸に戻れなくなることもあります。
◆水流の速さが同じでも“深さ”で違い
膝下の深さ(約40cm)では歩けていても、腰下の深さ(約80cm)を超えると、同じくらいの水流でも歩けなくなります。
水難学会理事 斎藤秀俊氏:
川の事故も、プールと同じように水に入ってすぐに事故が起こることが多いです。
深さを確認しないで水に入って事故が起こるので、ぜひとも注意していただきたいです。
水の事故を防ぐ4つのポイント

≪備え≫
ライフジャケットやマリンシューズなどの装備で対策
⇒もしもの時に危険を回避
≪防止≫
場所を問わず水の中に入るときには水深を確認
⇒深さを確認することで未然に防ぐ
≪早期発見≫
重大な事故になる前に発見できれば助かる可能性が高い
⇒監視体制の強化
≪二次被害を生まない≫
溺れている人を見かけても自分で救助しない
⇒通報・浮力のあるものを投げ込む
水難学会理事 斎藤秀俊氏:
本当にこの4つをしっかり守っていただくと、かなりの水難事故を防止することができますので、ぜひとも覚えて、海や川で楽しく遊んで欲しいと思います。
(ひるおび 2025年7月29日放送より)














