1日の立山室堂周辺は快晴で、日中の気温は18度、風も涼しく、生徒たちは3000メートル級の雄大な立山連峰の峰々を背に、鎌やはさみを使い、外来種かどうかを確かめながら慎重に刈り取っていました。

1日、除去した外来植物は、赤い茎が特徴の「イタドリ」や「ヨモギ」など、およそ3000本にものぼりました。

参加した中学生は、「立山の景色はとてもきれいでしたが、外来の植物が思ったよりも多くて驚きました」、「身近な活動を積み重ねで、立山の自然が守られることを実感しました」などと述べていました。

富山西ロータリークラブでは、来年度以降も毎年4つの中学校の生徒たちと活動を行い、6年間で富山市内すべての中学校に活動参加してもらうことにしています。星野照宗会長は「この活動を通じて地域の子供たちが雄大な自然に触れ、立山の魅力と自然環境保護の大切さを感じていただけるよう継続していきたい」と話していました。

なお、立山黒部アルペンルートは中部山岳国立公園です。また、自然公園法の特別保護地区に指定されている場所もあり許可なく植物を採取することが禁じられています。

外来種除去に協力したいという方は、富山県立山自然保護センターに連絡し、外来種の見分け方など指導を受けてから作業を行ってほしいと呼びかけています。