絶滅が危惧されている希少なウミガメ「タイマイ」が、大分県佐伯市にある生け簀で、網に絡まった状態で見つかりました。発見当初は衰弱していましたが、現在はエサを食べられるまでに回復しています。
7月21日、佐伯市蒲江にある「道の駅かまえ」の生け簀で、職員が網に絡まったウミガメを発見し、保護しました。

このウミガメは、甲羅に大きなひびが入り、ヒレに傷を負うなど衰弱していて、現在は依頼を受けた「おおいた環境保全フォーラム」が、津久見市の「つくみイルカ島」で治療にあたっています。
保護された個体は、体長およそ30センチ、体重約1.5キロの生後1年から2年の子どものウミガメです。赤道付近の海に生息する「タイマイ」という種類で、国の絶滅危惧種にも指定されています。
「おおいた環境保全フォーラム」によりますと、日本国内に「タイマイ」が漂着・保護されるのはこれまでに数例しかなく、非常に珍しいケースだということです。