シリーズ「信州の戦後80年つなぐ、つながる」。
終戦から10年後の1955年、長野市にひとりのノーベル賞作家が訪れました。
ウィリアム・フォークナー。
20世紀のアメリカを代表する小説家がなぜ戦後間もない長野に来たのか?
そこにはアメリカ政府のある目的がありました。

京都女子大学 金澤哲教授:「フォークナーの来日というのは大成功に終わる」
フォークナーを研究する京都女子大学の金澤哲教授。
長野市立図書館で6月に開かれた市民向けのイベントで、フォークナーと戦後の日本、長野との関わりを解説しました。

京都女子大学 金澤哲教授:「五明館で世話をしてくれる方々に対して非常に柔らかく偉そうにしない態度で接した」

ウィリアム・フォークナー。
1950年にノーベル文学賞を受賞した、20世紀のアメリカを代表する小説家です。
終戦から10年が経った1955年。アメリカ大使館主催の「アメリカ文学セミナー」の講師として来日し、会場となった長野市で2週間ほど過ごしました。

その時、アメリカ政府が撮影した映像が残っています。

善光寺のお膝元・大門町にある善光寺郵便局。

よく見ると、木陰には看板が。

かつて老舗旅館「五明館(ごめいかん)」だった建物です。
当時、フォークナーが滞在していました。