能登半島地震で被災した家屋から救い出された貴重な文化財の数々を展示した展覧会が今、金沢で開かれています。

石川県立歴史博物館で開かれている特別展「未来へつなぐー能登半島地震とレスキュー文化財」

能登半島地震で被災した家屋や神社仏閣などから救出された文化財100点以上を展示しています。

2024年1月の能登半島地震の翌月から始まった文化財レスキューの活動ですが、県立歴史博物館の学芸員、齋藤仁志さんも被災地に入り、活動をしてきました。

学芸主任・齋藤仁志さん「こちらの仏像は珠洲市の曹源寺から救出されたもの。お寺の本堂がぺしゃんこに潰れてしまっている、そこに潰された形であった。地元の大工さんに手伝ってもらってつっぱりぼうになるような鉄骨などを入れて本堂がこれ以上崩れないようにという注意のもともぐりこんだ」

一方、輪島塗の歴史を伝える貴重な資料も…

学芸主任・齋藤仁志さん「輪島塗は江戸時代から行商によって販売されていたのは知られていたが、顧客とどのようにやり取りをしていたかを具体的に示す史料。(実際に発見された時の状況は)屋根裏部屋にいろいろな箱とともにぽつんと置かれていた」