ロシアのカムチャツカ半島付近で30日に発生した巨大地震の影響で、青森県の太平洋側には現在も「津波注意報」が出されています。県内では、最大で約2600人が避難しました。

30日午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島の近くで巨大地震が発生し、青森県を含めた太平洋側に「津波警報」が発表されました。

青森県で津波警報が発表されたのは、2011年の東日本大震災以来14年ぶりです。

その後、八戸港で午後7時過ぎに80cm、むつ小川原港とむつ市関根浜で40cmの津波を観測しました。

津波警報は、午後9時前に「注意報」に切り替えられましたが、27時間以上がたった現在も、青森県の太平洋側は注意報が継続しています。

この地震に伴って、県内では八戸市やむつ市など沿岸部を中心に11市町村で避難指示が出されました。

県のまとめでは、13市町村が避難所を開設し、最大で2637人が避難しました。

地震に伴う人や建物への被害は、これまでのところ確認されていません。

また、県はこの地震に伴い八戸市や三沢市などの9市町村に災害救助法の適用を決めました。

災害救助法の適用で、避難所などの設置や食料品の供給などに必要な経費を国と県が負担します。