大分市内のアパートで、同居していた元交際相手の男性を殺害しようと部屋に火をつけたとして、現住建造物等放火と殺人予備の罪に問われた大分市の無職、大塚茉鈴被告(31)に対し、大分地裁は懲役7年の実刑判決を言い渡した。事件の背景に妊娠・中絶をめぐる人間関係のもつれがあり、放火という重大な犯行へと発展した。

「中絶させられた」と恨み

判決によると、大塚被告は2024年5月、大分市のアパートで、同居していた元交際相手の20代男性を殺害しようと企て、アルコール度数の高い酒を部屋にまいて火をつけ、室内の一部を焼損させた。

大分地裁・7月30日

大塚被告は、かつて男性と交際・同棲中に妊娠したが、「言いくるめられて中絶させられた」として恨みを抱いていた。その後、交際は解消されたものの、2023年から男性と再び同居を始め、生活費を負担するなどの関係が続いた。