「耐えられる温度の限界点を超えた」 韓国で去年の10倍の家畜死亡

同じく記録的な暑さが続く韓国では、最高気温37℃を記録。ソウルでこんな映像が投稿されました。
車のボンネットの上で口を開けたまま固まっている小鳥。見かけた人が手にとっても固まったまま、ほとんど動きません。
それでもやさしく水を飲ませてあげると、元気を取り戻し、その後飛んで行ったということです。
最高気温36℃の韓国・北西部の坡州市の養鶏場では、暑さの影響か、ぐったりしているニワトリも多く見られます。
扇風機やミストなど、暑さ対策を施していますが、例年より厳しい暑さが続き、毎日100羽以上が死んでしまっているといいます。

韓国の養鶏場経営者
「温度が2024年より2、3度以上あがっている状態。鶏が耐えられる温度の限界点を超えた。下げることができる温度も限界がある。今できる特別な方法はない」
韓国政府によると、この夏に暑さで死んだニワトリやブタなどの家畜は、2024年の10倍の100万頭以上にのぼるということです。

韓国では暑気払いで鶏肉を食べる慣習がありますが、食材価格の値上がりはお店を苦しめています。
鶏を使った鍋の専門店によると、材料に使う鶏肉は2割から3割ほど値上がりしました。

鶏鍋店「サンボンタットリタン」チョ・ヒョンソク 社長
「鶏肉だけでなく、野菜などの食材も値上がりした。しかし、今は客であるサラリーマンの方々が大変な時期だから、価格を上げずに頑張るつもりだ」