「不信任案提出はほぼ無い」立憲は単独提出できるが…

 一方、野党の動きはどうなっているのか?7月23日、国民民主党・玉木代表が「衆議院選挙の準備を加速したい」と発言しました。

 (武田一顕氏)「まずは石破総理に辞任を求めた上で、自民党がどうするかを見ている。私は秋の臨時国会までは持たないと見ていますが、総理がどうするのか分からないと、野党としては対応が決められない。それぐらいグチャグチャだということ」

 (武田一顕氏)「石破さんが続けるということも分からなかったのだから、高市氏や小泉氏の名前が上がっているが、誰が(次期総裁に)なるかは分からない。国会議員もわかっていない」

 8月1日には臨時国会の召集が予定されていますが、武田氏は「不信任案提出は、ほぼ無い」と指摘。提出条件は衆議院51人(発議1人と賛成者50人)が必要で、単独で提出できる立憲民主党は「提出しない」と見ています。

 武田氏によると、各党の今の“気持ち”は…
 ▼立憲「候補者が足りない」
 ▼維新「参院選で勝てていないし…」
 ▼国民「この勢いで早く選挙を!」
 ▼参政「イケイケー!」
 といった状況で、現在の政界には“キーマン不在”のため混乱は続くと見ています。

 (武田一顕氏)「以前は、政局が混乱したときには、野中広務氏や小沢一郎氏などの“キーマン”を取材すれば大体の流れが分かった。今は“キーマン”がおらず余計にグチャグチャな状況になっている」

 7月28日に開催される自民党両院懇談会に注目が集まりますが…

 (武田一顕氏)「週末に地元に戻った自民党議員がいろんな意見を聞いてくる。両院懇談会が荒れることは必至です」