松の木を枯らす伝染病「松くい虫」による被害は昨シーズン、過去最多を更新しました。青森県は、ドローンによる薬剤散布などで対策を徹底するとしています。
検討会には、県や三八地域の職員など約30人が出席し、松くい虫の被害状況を報告しました。
松くい虫被害は、マツノザイセンチュウという体長1mmにも満たない虫が木の中で増えることで、マツを枯らしてしまう伝染病です。
県内では昨シーズン、深浦町で407本の被害があり、これまでの過去最多だった前のシーズンを165本上回りました。また、新たに深浦町の艫作と沢辺地区で初めて被害が確認されました。
県は増加の要因について、地上だけではなく、ヘリコプターやドローンなどで上空からの監視が増えたことで被害を見つけやすくなったことをあげています。
県 林政課 工藤真治 課長
「本数がかなり増えたということで、現場の駆除の体制は、かなり苦しくなっている。しっかりと駆除できるような体制に切り替えて、見直していくことが必要というアドバイスがあった」
県は、ドローンを使った薬剤の散布などで対策を徹底していくとしています。