リンゴの収穫時期を迎えるなか、青森県内で窃盗の被害が相次いで発生しています。青森市で被害に遭った男性は「またか…」と落胆の声を漏らしました。

島元萌々子 記者
「被害に遭ったリンゴ園です。こちらの木にはおよそ150個のリンゴがなっていたということですが、こちらの1つを残して全て盗まれてしまったということです」

青森市西田沢の山口強さんが管理するリンゴ園です。

被害にあった農家 山口 強さん
「こことか、こことか…。全部、一瞬のうちに」

山口さんが被害に気づいたのは19日午前9時ごろ、収穫のために園を訪れたときでした。

被害にあった農家 山口 強さん
「またか…。もう怒りというか…、気持ちがどうしていいかわからなくなった」

園内では毎年、リンゴが盗まれる被害があり、年々盗まれる量が増えているといいます。盗まれたのは「レッドゴールド」という品種で、園内にある約20本の木のうち1本だけで栽培していて、実のミツが多いのが特徴です。山口さんの孫が毎年、収穫を心待ちにしている品種でした。

被害にあった農家 山口 強さん
「『送ってちょうだい』と言われたが、『ごめん全部盗まれちゃった』って…。『あぁ残念…』ってさ…。『あれだけ楽しみにしてたのに』って言われてさ」

昨シーズンの豪雪で園内では枝折れ被害も発生し、収穫量が大きく減るなかでの被害に落胆は隠せません。

被害にあった農家 山口 強さん
「お金がうんぬんではなくて、私たちが一生懸命していることに対して、本当に失礼なことをしているんだから…。本当にごめんなさいとしてくれないと困る」

20日は弘前市でも「コスモふじ」約300個が盗まれる被害が起きていて、警察は窃盗事件として捜査しています。