高校受験で失敗…「唯一残されている得意なこと」が救いに

田部麻紀さん
「中学生の頃、クラスメイト3人でグループを作って仲良くしていたんです。3人とも同じ高校を受験することになって、私だけ落ちちゃったんです。その失敗を経験に、『私に唯一残されている得意なことって何だろう?』って考えたときに、『英語かな?』と思って『英語を頑張ろう』と思いました」

高校3年生の頃、1年間アメリカへ留学。英語以外の教養を広げるために、大学ではポルトガルを専攻した。

田部麻紀さん
「これからは英語だけじゃだめだ、外国語といったら2、3か国語を話せる人材が必要になるんじゃないかなって勝手に思ってしまった」

大学卒業後は、当時女性としては珍しかった総合職として大手金融機関に就職。仕事と家事の両立は疲労を蓄積させた。
田部麻紀さん
「夜の10時半過ぎから、きんぴらごぼうと茶碗蒸しを作って、寝るのが2時半とか。そういう感じでも7時台には銀行に着いていなきゃいけなくて倒れちゃったんです」

両立が難しくなり、4年間働いた銀行を退職。夫の転勤でイギリスとオーストラリアへ。そこで、今の仕事につながるきっかけを見つける。