石破総理は当時「造反」したうちの1人
―――この歴史が石破総理の考えに大きく関わっているという見立てですか?
(武田一顕氏)「自民党は元々、自由党と民主党という2つの政党が合わさってできた政党ですから、分裂しやすい特性を持っています。従って、今回も自民党が分裂して政権から転落するようなことは避けたい。これについて石破総理ら4人の会談で一致したということが、石破さんの発言の内容です」
―――1993年当時、石破総理は造反したうちの1人。また分裂してしまう可能性があるということを一番感じているのは石破総理?
(武田一顕氏)「そうです。他方で石破総理は1回党から出ましたから、快く思わない自民党の議員もいて、『出戻りは駄目なんだ』と。1回離党して、また戻ってきて、そして総理大臣になったという例は基本的にはない。石破総理自身が離党した経験があるからこそ、党が分裂することの恐ろしさを一番よく知ってる人の1人でもありますね」