自民党幹部「アメリカとの関税交渉合意が“花道”だ」
井上貴博キャスター:
石破総理の“退陣圧力”が強まっています。そんな中、石破総理は改めて続投を表明しましたが、ご自身として進退をどう判断するのでしょうか。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
23日、一部報道で「石破総理は7月中にも退陣を表明する」といった話がありましたが、その直後に石破総理自身がカメラの前で「そういったことは一言も言ってない」と否定しました。
ただ状況は厳しく、自民党青年局や国会議員が顔出しで「石破総理は辞めるべきだ」と声を上げています。
井上キャスター:
(総理を)続ける理由がなくなってきた気がします。

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
状況的にも厳しいですね。またある自民党幹部は「アメリカとの関税交渉の合意が“花道”だ」と話しています。
つまり、みんなから「やめろ、やめろ」と言って引きずり下ろされるのではなく、関税合意ができたということを成果に「総理よくやってくださいました」と、みんなから惜しまれ、花道を通って退任していく道ができたということです。
ただ、この花道を歩くかどうかを決めるのは石破総理ですので、どうなるかというところですね。
井上キャスター:
(花道を)歩かないことも考えられますか?

TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
状況的に難しくなっています。今後のスケジュールを見ると、自民党両院議員懇談会が7月28日で意見を聞く。
さらに8月は『広島 原爆の日』『長崎 原爆の日』『終戦の日』といった国の重要な予定が控えています。その後もアフリカ開発会議や、参院選結果の検証など、大事な日程が結構詰まっています。
その中で石破総理が「辞める」という判断をどうつけるのか。長引けば長引くほど辞めさせる動きも出てくると思うので、注目していきたいところですね。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当