「石破おろし」後にやっと動き始める?

 衆参で少数与党になった自公政権。野党はそろって連立に否定的ということで、今後の政局はどうなるのか?

 大八木解説委員があげたキーワードは「民意を見ている?」。「今、与野党が互いに様子見してるという感じですが、民意を見ていないと感じる。今回の選挙で、はっきり民意として示されたのは石破政権を信任していないということだと思います。それを21日の会見でも、8月1日に関税交渉があると言うんですけど、そもそも7月9日が期限でしたから、勝手に延命してるとも取れます」と分析。

 そして、野党側については「政策ごとに協力していく、与党から政策実現を勝ち得ていくみたいなことを言っている。それは選挙で問うてないし、そこを期待されてないから、野党側もしっかり考えてもらいたい。野党も民意を見てないんじゃないかなと思います」と話しました。

 そして武田氏が示したのは「未知との遭遇」というキーワード。

 (武田一顕氏)「もうどうなるかわからない。石破氏が衆参両方で少数与党になっても総理大臣をやっているという、自民党結党以来初めてのことだから何が起きるかわからない。では石破氏の次は誰?ということを考えると、誰が出てくるかわからない。自民党の総裁が決まったからと言って、衆議院で総理大臣に指名されるかもわからない。ましてや国会開いたって法案などが通るかわからないから、政治的に全く未知の状況と遭遇している」

 今後のポイントは「石破おろし」。武田氏の取材によると、石破氏に近しい自民党の議員でも、石破おろしが起きるだろうと言っているということで、「そこから何かがやっと始まる」と武田氏は話します。

 与党が大敗した裏で躍進を遂げた政党もあった今回の参議院選挙。今後の政治はどうなっていくのでしょうか。