参議院選挙は開票作業が続いていますが、自民党は大幅に議席を減らし、与党で参議院の過半数を割り込む見通しとなりました。ただ、石破総理は続投の意向を示しています。
参議院選挙は20日、投票がおこなわれ、現在、開票作業が続いていますが、自民党は大きく議席を減らし、公明党と合わせても50議席に届かず、与党で参議院の過半数を維持するのは困難な情勢です。
自民党内からは、石破総理が責任を取って退陣するべきとの声も上がりますが、"比較第一党としての責任もある"として、続投する意向を示しています。
石破総理
「トランプさんとの関税交渉、あるいは防災・人口減少・物価高を上回る賃金上昇、多くの課題を抱えています。そういうような国家に対する責任。そういうものもきちんと果たしていかねばならないと思っています」
一方、野党第1党の立憲民主党は議席を増やす見通しです。
立憲・野田佳彦代表
「(野党は)消費税減税というところで一致してるわけですから最大公約数でどこまで一致できるか。しっかりと対話して結論を出すように頑張っていきたいと思います」
また、今回の選挙で大躍進を見せているのが、国民民主党と参政党です。
「日本人ファースト」を掲げて台風の目となった参政党は、1議席から10議席台半ばまで議席を大幅に増やす見通しです。
参政党・神谷宗幣代表
「今回予想以上の議席をいただけそうだという状況なので、私は明日からやらないといけないのは、党の体制をしっかり作り直すということだと思います。党の組織を強くするということを真っ先にやりたいです」
また、国民民主党は今回、「手取りを増やす夏」と訴え、4議席から4倍近く議席数を増やす見通しです。
自民・公明の両党が衆参で少数与党となる中、連立も取りざたされますが、玉木代表は連立入りを否定しています。
国民・玉木雄一郎代表
「103万円の壁を178万円目指して今年から引き上げる。またガソリンの暫定税率を廃止する。この2つは自民・公明、わが党と3党で合意した。このことを事実上反故にされているというような石破政権とは組むことはあり得ません」
石破総理は21日、自民党の臨時役員会の後、記者会見を開く予定で、今後の方針について、説明することにしています。
注目の記事
新幹線や特急列車で荷物を置くため「1人で2座席分購入」はアリ?ナシ? JRの見解は… 年末年始の帰省ラッシュ・Uターンラッシュ 電車内での“荷物マナー”

急増するパキスタン人に相次ぐ攻撃…ロケット花火やバット「嘘だと思われる」ユーチューバーへの取材で見えた目的と誤情報 地域社会での共生に深い影

1匹見かけたら、3年後には2万匹に…爆発的繁殖力「ニュウハクシミ」の生態 文化財をむしばむ小さな脅威

「ごめんね」自らの手でロープをかけ…アルコール性認知症の息子(当時55)に絶望し 殺人の罪に問われた母親(80)が法廷で語ったこととは

「ただただ怖くて…家にいられない…」地震で“恐怖の場”となってしまった自宅 壁は大きく裂け鉄骨は曲がり… 今も続く不安を抱えながらの生活【最大震度6強 青森県東方沖地震 被災地のリアル①・前編】

「米はあるのに、なぜ高い?」業者の倉庫に眠る新米 品薄への恐怖が招いた“集荷競争”が「高止まり続く要因に」









