農園ではすべての木を鉢に入れたままホースをつなげて培養液を与える「養液栽培」というシステムでブルーベリーを育てています。

この方法によって、冬は鉢を屋内に移動させることもできるため、県内では珍しい寒さに弱い品種の栽培にも成功しています。

楽しそうにブルーベリーと向き合う久米川さんですが、農園を始めたきっかけは最愛の家族との死別でした。

(久米川好人さん)
「突然前の妻が亡くなって、(前の)仕事もストレスを抱えるようになった。第二の人生を見つめ直す機会があった」
自身の心の再生のために始めた農園では、ブルーベリーに井戸の湧き水を与えるなど岩手の自然の恵みも有効に活用していて、その豊かな味わいは多くの人を楽しませています。

(山田町から訪れた女性は)
「すごいですよねこの広大な。時期がずれて(食べ放題が)できるみたいで、全国から来ていただきたい」

また農園には小さなカフェも併設されていて、自家製シロップのジンジャーエールが夏にぴったりです。
(久米川好人さん)
「ブルーベリーを食べていただいて、おいしい、おいしかったと手を振って帰るお客様に声をかけていただいて本当にうれしく思う。(ブルーベリーは)私の第二の人生にはかけがえのない存在。仕事、家庭、勉強など日々忙し思いや苦しい思いをしている方がちょこっと一息ついて、また次帰ってから新しい分野でチャレンジしたりがんばったりできる栄養剤になれればと思う」

雫石町の魅力は自然の豊かさと人の優しさと話す久米川さん。

岩手に夢中な久米川さんが育てるブルーベリーを味わってみてはいかがでしょうか?