重度の「アトピー性皮膚炎」を乗り越えて活動する若手画家がいる。絵のみならず、衣装・小物のデザイン、世界的ビートボクサーのMVなど、活躍の場を徐々に広げる24歳の画家は、自身の病の体験から多くの人に勇気を与えようと、画家と講演家、“二刀流”の人生を歩み始めている。

キャンバスの中で踊りだしそうな文字の数々が、一枚の絵となり強いメッセージを発信している。描いたのは、マーシーさん(本名・吉村勝己さん)。「人生」の文字を軸にした最新作だ。

画家 吉村勝己さん(Marchy)

鮮やかな色彩 インパクトある作風が人気に

マーシーさんは、高知県須崎市出身の24歳。去年から東京を拠点に創作活動をしている。画家として歩み始めたのは19歳から。初期のころの作品とは印象が違ってきていて、心の変化がそのまま今の作風に繋がっているという。

マーシーさん
「例えばテーマを“人生”と決めたら、インスピレーションでたくさんの言葉があふれ出てくる。それを心の赴くままキャンバスにのせていくんです。使っているのはアクリル絵の具、クレパス、スプレーと様々で、配置とか計算しているわけでもなくて、本当に“ありのまま”に描くだけなんです。」

“感性の泉”が湧きだすように、また何かに導かれるように描く、マーシーさんの創作スタイル。

最近は絵だけでなく、衣装や小物など幅広いジャンルの作品に取り組んでいて、ひと目で「マーシーブランド」とわかるポップな感覚の色使いが人気を呼んでいる。

そんなマーシーさん、幼い頃は壮絶な病との闘いがあった。