広島高速5号線の二葉山トンネル工事で膨らんだ費用をめぐり、企業グループが、広島高速道路公社に対して、費用を負担するよう求める訴えを起こしました。

東京地裁に提訴したのは、二葉山トンネルの掘削工事を受注する大林組などの企業グループです。

2018年に始まった二葉山トンネルの工事は、掘削機の故障などで何度も中断。トンネルはことし5月に貫通しましたが、工事は完了しておらず、工期は既に3年遅れています。

膨らんだ費用について、企業グループか高速道路公社のどちらが負担するかは国の審査会で調停が続いていましたが、去年3月、合意に至らず打ち切られていました。

公社の負担を求める大林組は「工事は今後も安心・安全に続ける」としています。

工事を発注した広島高速道路公社は、「契約約款に基づき、適正に対応する。詳しいことは裁判で主張していく」としています。