参院選 “瓶の蓋”としての石破総理の命運
ーー今の情勢調査だとこの50を巡る攻防になってるんですね。参議院で過半数いかなかった場合、ズバリ石破総理は退陣する可能性はあるんですか。
後藤謙次氏:
当然退陣の可能性はありますし、とりわけ大きく負けた場合はね、なかなか抗弁が通用しないんですが、さっき石塚さんおっしゃったようにスレスレギリギリの場合には、いろんな判断があってですね。確かに建党史上初めて衆参両院で少数与党ということも考えられるんですが、逆に石破さんに代わるような人が果たして出てくるのか。とりわけ自民党の総裁選を開いて新しい人が当選したとしてもですね、「自民党総裁=日本国総理大臣」だという保証はどこにもないわけですね。衆議院で過半数割れしているから。もう一度石破さんが、退けば、衆議院でもう1回首班指名選挙をやらなきゃいけない。ですから石破さんは安全保障論議のときに言われましたけど“瓶の蓋”と。その蓋を取るとですね、中から何が出てくるかわからないと。とにかく石破さんが“瓶の蓋”として頑張れば、首班指名選挙をやらずにある程度クリアできるんじゃないかと。

その時の最大の核心というのは、石破さんにメディアでボコボコにされてもそれに耐えうるだけの「自分はこういう使命があるんだ」ということを国民に言えるかどうか。私はそれが選挙直後の日米協議だと思うんですね。この協議をやってる最中に“石破おろし”っていうのは、なかなか声が出にくいんだと思うんですね。政府が一生懸命、アメリカ側と、この日本の命運をかけたような交渉をしてるときに中でバタバタやるなと。政治の言葉に「政争は水際まで」っていうことがあるんですね。つまり国境を越えて権力闘争をやっちゃ駄目だよと
今そういう局面なんで、ここで石破さんが一歩踏み込んだ対等の日米交渉を演じるという状況が生まれたら、直ちに石破おろしというのは私は起きないんじゃないかなというふうに思います。














