■震災で支援活動する自衛隊員に憧れた

当時、小学5年生で体育の授業中だった五ノ井さんは無事でしたが、自宅が津波にのまれ全壊、また、愛犬2匹を失いました。


震災後、3か月間にわたり避難所での生活が続いた五ノ井さん。そこで出会ったのが支援に訪れていた自衛隊でした。


五ノ井里奈さん:
「あそこの奥の所で自衛官の方がお風呂を作ってくださって、そこでみんなで入るとか。このところでは陸上自衛隊の方が入り口のところで、炊き出しをしてくれた記憶があります」


この出会いをきっかけに、五ノ井さんは自衛官を志すようになったといいます。

五ノ井里奈さん:
「お風呂入るときも女性自衛官が両手にバケツを持って何度も行ったり来たりしてお湯を入れてくれて、すごくかっこいい職業だなって、わたしも人のために働きたいっていう憧れとかかっこよさがありました」


5歳から柔道を続けていた五ノ井さん。中総体では、県大会で優勝するほどの実力を身につけました。


当時中学3年生の五ノ井さん:
「絶対勝ちたいっていう思いでやってきたので勝てて嬉しかったです。東北大会では優勝目指して頑張りたいと思います」


そして、2020年4月、念願の自衛官になりましたが、五ノ井さんの思いは踏みにじられました。