「投票用紙」なぜ鉛筆で記入?書き換えられる心配は?

井上キャスター:
期日前投票を巡っては、根拠のないデマも拡散されています。

例えば、
「期日前投票は本人確認をしないなど不正がされる恐れがある」
「不正選挙の温床!選挙当日の投票を」
「鉛筆だと消されて書き換えられるのでは?」

一つ一つ疑問に答えていきたいと思います。まず投票箱をどう管理しているのか、東京都選挙管理委員会に取材しました。

まず投票終了後は箱本体と投函口、2か所に鍵をかける形になっています。

この2つのカギについては一つ一つ分けてそれぞれ封筒に入れます。封筒はハンコで封印し、選挙管理委員会が保管します。また投票箱とカギは別々の場所に保管するということです。

続いて、投票用紙に記入するときに鉛筆を使うのはなぜでしょうか。確かに消えてしまうリスクもありそうですが。

東京都選挙管理委員会によると、ボールペンや水性ペンだと二つ折りにしたときに、文字がにじんで無効票になる恐れがあることから、鉛筆を推奨しているということです。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
これは昔から言われてることですね。あとは(文字が)後ろから透けて見えてしまったりすることも、鉛筆はほとんどないですからね。

井上キャスター:
ちなみに「私は好きなペンで記入したい」という方は投票所に持ち込むことも可能だということです。

また投票用紙についてですが、折り曲げられた投票用紙を開きやすくするため「プラスチック素材」が使われているそうです。折り目がつきにくく開票作業が楽にできる、滑らかにかける、水に強いなどの特徴があります。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
これは海外の途上国で選挙を導入したりするときに、日本のアイディアとして普及しているんですよ。非常に海外でも歓迎されています。

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〈プロフィール〉
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年