去年は高温障害で “梨”1トンを廃棄

(大石)
「見てください。かわいい梨ですよ。ピンポン玉よりもちょっと大きいくらいのサイズですかね」

愛知県安城市で梨づくりを手掛ける猪飼幸宏さん。収穫までまだ2カ月ほどありますが、頭を抱えています。

(甘水園 猪飼幸宏さん)
「このままだと(梨を)作れなくなると思う」

猪飼さんの脳裏には、去年と同じ光景が浮かびます。

■2024年10月
(猪飼さん)「穴を掘って(梨を)廃棄していますね」
(大石)「もう山積みになっていますけども」
(猪飼さん)「下に1メートルくらいは掘っています」
(大石)「えっ、そんなに掘っているんですか」
(猪飼さん)「これ一部なので…ほかにもまだ何カ所かありますので。かなりの量を捨てています」

史上最も暑かった去年、猪飼さんの農園「甘水園」では、高温障害で1トンもの梨が廃棄処分に。

猪飼さんに梨を切ってもらったところ…

(大石)
「ほんとだ、すこし黒ずんでいますね。(食べてみると)あ~、まずシャキシャキ感がないのと、ちょっと洋酒っぽい梨ですね。やや腐敗が進んでいる。これが高温障害か…」