塗り絵からスタート
古城さんは日中、B型就労継続支援事業所で自動車部品のパッキンの取り付けなどの作業をしています。絵を描き始めたきっかけは、この施設で取り組んできたワークショップでした。

秀渓園 古城理事長:
「自分の見通しがうまくいかなったときに、ちょっとパニックのような状態になることがあって。そのときは塗り絵をして、気持ちを落ち着かせる時間を持ちました」
古城さんは塗り絵からスタートし、楽しみながら絵を描くようになりました。そして、生活にも変化がみられるようになったといいます。

秀渓園 古城理事長:
「最初からとても上手に塗り絵に取り組んでいました。今思えば、それが力の源になって、だんだん彼の形になっていったんだと感じています。できる仕事も増え、思いやりも表せるようになってきました。絵を描くことがもたらす“副産物”が、わたしたちにも伝わってくるようになりました」