6月、熱中症で救急搬送された人数は、1万6900人あまり。過去最多となりました。この暑さは経済にも大きな打撃となっていて、5.4兆円の損失になるとの試算もでています。

6月の熱中症搬送過去最多に

「やばい」

こちらは、海を進む船からではなく、道路を走る車から撮影された映像です。

8日午後、西日本各地が大雨に襲われました。

沖縄県読谷村では、午後4時33分までの1時間に53.5ミリの非常に激しい雨を観測。沖縄市胡屋でも午後6時17分までの1時間に48ミリの激しい雨が降りました。

沖縄市内では交差点が冠水し、車線が見えません。ワイパーをかけてもかけてもフロントガラスに雨水が流れ、視界を遮ります。

那覇市などは午後9時の時点で警戒レベル3の高齢者等避難を出していて、早めの避難を促しています。

中国地方も大雨です。島根県邑南町付近では午後4時30分までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は島根県に記録的短時間大雨情報を発表しました。

これは、その地域に数年に一度しか降らないような大雨が短時間に観測されたことを伝えるもので、災害発生の危険度が高まっている状況です。

島根県の隣、広島県でも記録的短時間大雨情報が発表されました。三次市布野町付近では午後5時30分までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられています。

熊本市ではゲリラ雷雨が発生。午後6時半頃までの1時間に25ミリの強い雨が降り、街路樹が揺さぶられるほどの強風に見舞われました。

大雨と共に注意が必要なのが“危険な暑さ”です。

記者
「こちら帯広、いま午前9時半なんですが、日差しがとても強く、肌に刺すような暑さです。駅前の温度計は35℃を示しています」

2日連続で猛暑日となった北海道・帯広市。午後、最高気温は36.2℃となりました。

散歩がかかせない犬は、靴を履いて暑さ対策。

「家の近所はアスファルトで(犬を)歩かせられないので、ここに来る。アスファルトしかなかったら、暑くて歩かせられない」

山梨県甲府市では36.7℃まで上昇。

東京都心も35.8℃まで上がり、2日連続の猛暑日に。

この暑さで、6月に熱中症で救急搬送された人数は1万6900人あまりにのぼり、集計開始以降、過去最多となりました。