企業の暑さ対策 リモート推奨

それが、イギリスの医学誌「ランセット」による失われた「労働時間」の試算。日本では暑さによる作業効率の低下などにより、建設業やサービス業などの労働時間がおよそ20億時間が失われているといいます。
その他の業種含め収入換算すると、およそ5兆4000億円。暑さがこの収入を奪っていると試算しているのです。
求められる職場の暑さ対策。ある企業の取り組みが注目されています。

LRM 藤居朋之 取締役
「一定の気温を超えた場合は自分の意思でリモートワークに切り替えることができる制度を導入している」
こちらの企業では、気温や湿度などを基にした指標「暑さ指数」の前日予報が31を超えた場合、社員にリモートワークを推奨しているのです。
予報は「31」だったため、8日は77人のスタッフのうち、およそ7割がリモートを選びました。
その一人、堀田さん。朝一番の仕事が予算管理など細かいデータチェックのため、出社後すぐに高い集中力が求められるといいます。

本来は徒歩10分かけ通勤 堀田翔平さん
「会社に着いたら着いたで、しばらく暑い。それで仕事に集中するまで時間が掛かってしまうので、それが無いのは、めちゃくちゃ良いと思う」
企業側も社員の健康管理以外のメリットを感じるといいます。
LRM 藤居朋之 取締役
「どうしても暑いと単純なことをいうと頭が回らなくなることもある。実際の業務パフォーマンスが全然変わってくると思うので、今後も続けていく」