奥村頼人投手「本番の夏に向けてやり抜く」

「センバツでは“優勝投手”になりたい気持ちが先走ってしまった」
背番号「1」を背負って挑んだ春のセンバツ。5試合すべてにリリーフ登板し、14回2/3を投げて防御率3.68という成績は決して納得のいく結果ではなかった。

「今までは自分の思い通りに打ち取れたりしていたのが、センバツでは違った。詰まらせたつもりが外野まで運ばれたり、全国レベルで通用しない部分に気づけた」

奥村頼人投手(3年)

去年秋の公式戦は防御率0.26と打者を圧倒できていた奥村だったが、ひと冬を越えて全国のライバルのレベルが上がっていることを実感したという。

「夏に通用するためにもう1度、日々の練習に取り組む姿勢を考え直しました。ただ漠然とやるのではなく、1つ1つ真剣にこなすことで体も大きくなりました。」

夏に向けて春から4キロ増量(7月3日撮影)

春から4キロほど増量。去年の秋から8キロ増やしたことになる。「球速というより球の質を重視して、パワーアップした姿を見せたい」