時間稼ぎのように感じるが…
<記者>
先ほど代理人の先生の回答の中に裁判になって有罪になった場合は出直し選挙に出馬しないというお話でしたが、現実的には検察の捜査は非常に時間がかかるものですから、ある意味うがった見方をするならちょっと時間稼ぎのように感じてしまうんですけれども、その点についていかがでしょうか。
<田久保市長>
いろんな方のアドバイスを受けながら、今回、あらゆる方法を考えましたけれども、私の中で一番皆さんに納得いただけるというか、先ほどのお話ではないんですけれども、例えば言った言わないですとか、私はこう思うとかこう思わないといったことの不確定要素を全て取り除いた部分でしっかりとした結論が出せる方法はもうこれしかないとそのように考えております。
<記者>
現実問題として上申してすぐに出馬された場合、おそらく市長選挙は捜査の最中に行われると思うんです。仮にその後、当選されたとしても、結論が不確定のまま市長を続けられるということになると思うんですが、それはある意味、白黒つくまでは出直して続けたいということですか。
<田久保市長>
どういった時期にどういった形で、その私に知らせが届くのかというのもわからないんですけれども、その過程の中で私が知り得る情報については全て包み隠さず、市民の皆様にもすぐにお知らせしたいとそのように考えております。
<記者>
続けて、代理人の先生にも同様に伺いたいんですけれども、現実的に検察の捜査に時間がかかると思います。市長選とタイミングですね。どのように見ていますか。
<福島弁護士>
選挙のことは、私は直接絡んでいないのであまり言えないんですけれども、印象としては最初はそれで捜査中に立候補して受かるのかい、という気はしました。それは本人がそこまで含めて公表した上で、あえてもう一回民意を問いたいと言っているので、まあしょうがないかなというぐらいの感覚です。
<記者>
もし当選した場合、立て直して通った後に有罪が確定したような場合は、どうなんでしょうか。選挙結果というのは。
<田久保市長>
もちろんそれも考えなかったわけではないんですけれども、何度も申し上げるんですけども、全ての要素を含めまして、私自身が決断するという形でこの道を選ばせていただきました。
<記者>
ちょっと細かい手続的なところを伺いたいんですが、検察の方に上申をされるというのは、具体的に例えばこういう内容の上申書を出しましたという具体的にこういうことをしますというのがわかれば教えてください。
<福島弁護士>
そうですね。先ほどからも申しているとおり、すでに刑事告発されているようですので、こちらからは何というか身の潔白を主張するのではないんですけれども、これまでの経緯をそれなりに書いたものと、こういう理由で検察庁に自分から全てを委ねますというような簡単な書面をつくって、それとともに証拠を提出すると。そういうイメージを持っています。これから作成します。
<記者>
その証拠と、ある種上申書みたいなものを1通り揃えるのに2週間くらいかかるという理解でよろしいですか。
<福島弁護士>
そうですね。作るのは本当に早く作りますけれども、やはりお互いの仕事の調整とか、検察庁側の受け入れの問題もあると思うので、それぐらいを見させていただいています。
<記者>
刑事告発されたのはわかっていらっしゃるということだったので、当然検察ではなく警察の方でもいろいろ証拠集めや捜査をされるんだと思うんですが、単にそれに警察の方の捜査に全面的に協力しますよと、卒業証書と田久保市長がされているものとかですね。そういったものを諸々警察の方に証拠を出してといわれたら協力しますよという方がいいかなという気が個人的にはするんですが、検察の方にというのが何か理由があるのか。ちょっと伺いたいです。
<福島弁護士>
あえていうなら政治的な疑惑という事件ですので、もちろん警察がダメってことは全くないんですけれども、やはり検察庁の方がより専門性が高いだろうという判断をしました。
<記者>
それから田久保市長に伺います。今日の議会の方でも全会一致で辞職勧告、百条委員会の設置が可決されました。百条委員会の設置が実際に動き出す前に恐らく辞職をされて市長選に出られるということかなと思うんですが、百条委員会も設置決まりましたので、今後、百条委員会に呼ばれたり証言するとか出てくると思うんですが、それを対応されますか。
<田久保市長>
まだ議会の方から、具体的にどのような形で百条委員会、少し議案で説明がございましたけれども、どのような形でどのようなスケジュールで百条委員会が開かれますということは、まだ7月7日の議決ということもありますけれども、詳しくはまだ出てきておりませんので、その辺については私の今の時点ではその辺は議会が諮ることでございますので、それに沿ってしていくしかないのかなというふうに思っております。
<記者>
もし仮に再度選挙に出馬されて再度当選されたとしてもですね。現状警察なり、検察の捜査というものは先ほども質問がありましたが時間がかかるものであると思うので、仮に再度当選されたとしても、疑惑が晴れない状態のまま、もう一度市長とされる可能性が十分あるかなと思います。そのあとは議会としては当然不信任ということが当然考え得るわけで、そうなるとまたもう一回選挙みたいな話になりかねないんですが、そのあたり、先ほどの展開というか見通しというか。どうお考えですか。
<田久保市長>
確かにいろいろ考えました。その辺のことも。なんですけれども、今の現状を見まして、私としてはそのような状況も全て含めまして、本当に市民が議会であったり、市長を選ぶという部分で、そういった市民の意識の形成といいますか、本当にいい伊東市を変えるために行動を起こしていく。そのための布石になるのであれば、しっかりと務めていきたいとそのような結論に至っております。
<記者>
最後に1点ちょっと確認だけさせてください。その田久保市長が卒業証書とおっしゃるものに関してなんですけれども、また田久保市長の方では、少なくとも今のところは偽物だ本物だという話はされていないという現状そういうことになっていると思うんですけども、田久保市長のお考えの中で可能性として本当は卒業してるんだけど、大学側が事務手続きを誤って除籍になってしまっている、というところも視野に入れておられるのか。どうか、そのあたり、いかがでしょうか。
<田久保市長>
私以外の要するに大学の機関もそうですけれども、私以外の人がどのようであるかということを私がなんと言うか、軽はずみに判断するべきではないと思いますので、検察の方にお預けすれば、そこも含めて全て捜査の対象になってくるのではないかと私は考えておりますので、私が何か自分以外の方のことについて、またそういった大学であったり、他の組織について何かこのことで憶測のようなものを申し上げることはしたくないというふうに考えております。