事実上の“政権選択の選挙”と指摘される今回の参院選。私たちの暮らしには、どう影響してくるのでしょうか。与野党幹部に聞いていきます。きょうは、政権交代を掲げる立憲民主党です。
物価高対策が突破口なるか 立憲が示す「責任」ある財源論とは

立憲民主党 辻元清美 代表代行
「気を抜いた方が負けますので」
「頑張ろうね、頼みますよ」
選挙戦序盤から戦闘モードの立憲民主党・辻元代表代行。
井上貴博キャスター
「ストレートに伺います。なぜ立憲民主党はパっとしないのか?」
立憲民主党 辻元清美 代表代行
「あのね…そんなパっとせえへんかな?」
参院選の争点、立憲が目指す社会などを井上キャスターが徹底取材します。

立憲民主党 野田佳彦 代表(2024年9月)
「私は本気で政権を取りに行く覚悟であります」
2024年に「政権交代」を掲げて党の代表に就任した野田代表。
その道筋については「ホップ・ステップ・ジャンプ」に例えています。
「ホップ」と位置づけた2024年の衆議院選挙では50議席増やして躍進し、衆議院で与党を少数に追い込むことに成功しました。
「ステップ」となる参院選でも、参議院の与党過半数割れを狙います。
立憲民主党 辻元清美 代表代行
「今回はやっぱり事実上の政権選択。どっちに振れるかで政治が本当に大きく変わる」
「ジャンプ」である政権交代への“前哨戦”で立憲が最優先する政策が「物価高対策」です。
立憲は今回の公約に2026年4月から最長で2年間、食料品にかかる税率をゼロにするほか、緊急的な措置として1人あたり一律2万円を給付する物価高対策を盛り込みます。
立憲民主党 辻元清美 代表代行
「自民党の幹事長が『消費税を守り抜く』と言ったわけですよ。「消費税を守り抜く」ではなくて、「国民の暮らし」を守り抜かなきゃいけない」
財源は積み過ぎた基金を取り崩すなどして捻出し、赤字国債は発行しないとしています。
立憲民主党 辻元清美 代表代行
「(減税を言うなら)財源は示さなあかんわ。『どんどん赤字国債出せ』とか『財源は与党に』と言っているところは政権任せられない」
減税を訴える他の政党との違いを、辻元氏は“責任の違い”と強調。責任政党として政権の受け皿になり得ることをアピールします。
ただ、最新のJNNの世論調査(7月5日・6日実施)で立憲の支持率は6.3%となっていて、自民党が逆風にもかかわらず、その受け皿にはなりきれていません。

有権者からは、こんな疑問が。
街の人
「言っただけで(政策を)叶えてもらえないんじゃないか」
「(立憲民主党は)本気で政権を取りに行くつもりがあるのか」