公示後初めての週末を迎えた候補者たち。
当選後に取り組む熊本の課題とは何なのでしょうか?
初めての選挙となる諸派・新人の立花勝樹(たちばな・まさき)候補(57)は、自身の訴えを浸透させようとバイクで県内を周る独自の選挙戦を展開しています。6日は出生地である菊池市で活動しました。

諸派・新人 立花勝樹候補「今の政治にノーなんじゃないかということで、ノーの方の意見を聞きながら、これから19日まで選挙活動を頑張っていきたい」
立花氏は「弱者対策」を最重要課題に挙げ、福祉の拡充やひとり親世帯の支援に優先的に取り組む考えです。
諸派・新人 立花勝樹候補「熊本の農産物とかで廃棄するものがあると思うんですけど、廃棄予定のものを貧困家庭に振り分けできないかと」
対して、組織力で選挙戦を展開するのが、3選を目指す、自民党・現職の馬場成志(ばば・せいし)氏(60)です。この日は、熊本選出の衆議院議員を始め、県議や市議が応援に駆けつけました。

自民・現職 馬場成志候補「この熊本が今、一過性の景気ではなくて、強い経済が作っていけるように、強い熊本を作っていけるように、国・県・市そしてみなさまと連携して働いて参りたい」
馬場氏は、半導体関連企業の集積に伴う経済効果を持続するため、課題解決にも取り組むと力を込めます。
自民・現職 馬場成志候補「他の地方になくて、熊本にあるチャンスというのは、活気があるということですので、それに絡んで渋滞対策などがあるので、そこの解決は待ったなし」
参政党・新人の山口誠太郎(やまぐち・せいたろう)氏(36)は、知名度を上げるため大票田の熊本市を中心に活動しています。きのう開いた個人演説会には、約140人が集まりました。会場には家族連れの姿もあり、山口氏は「自らも子育て世代であることが一番の強み」だとして、県民目線の政治活動を目指す考えです。

参政・新人 山口誠太郎候補「納税負担に困っている方々、そういった方々の納税を無くして、その税金で新しい事業、従業員の方々に賃金を出した方が、よっぽどお金が回ると思ったんです」
また山口氏は税理士事務所での勤務経験から、税負担の課題に最優先で取り組むとしています。
参政・新人 山口誠太郎候補「一番減税をして国民の皆さんの生活が苦しいというのが一番ありますので、まずは減税をして経済を回していくことが大事」
立憲民主党の新人、鎌田聡(かまた・さとる)氏(60)は、おととい八代市で遊説しました。立憲民主党は今回の参院選で熊本を「重点選挙区」と位置づけ、公示前から野田代表をはじめ、幹部を次々と送り込んでいます。

立憲 安住淳衆議院議員「鎌田さんが本当に勝って、名実ともに熊本の野党のトップになってくれればやっぱり政治は大きく変わりますよ。みなさんそろそろ自民党はいいんじゃないですか」
党本部から厚い支援を受ける鎌田氏は、取り組む課題として水俣病の救済と水の問題をあげています。
立憲・新人 鎌田聡候補「水俣病の救済の法案は急いで作らなくてはならないと思いますし、やはりPFASの規制値の厳格化というのはやっていきたいと思っています」