きのう夕方、震度6弱の地震があった鹿児島県十島村の悪石島。けさ、一部の島民がフェリーで鹿児島市への避難を始めました。鹿児島市にある十島村役場から中継です。

鹿児島市にある十島村役場にいます。あと2時間ほどでフェリーが到着するということで、時折、新しい情報が入ると、ホワイトボードに書き出しながら職員が受け入れの準備を進めています。

きのう午後4時すぎに起きた地震で、悪石島では震度6弱を観測。当時、島にいた76人にけがはありませんでしたが、十島村は昨夜のうちに希望者を島の外に避難させることを決めました。

そして、あさ7時すぎ、悪石島に定期船のフェリーが入港し、避難する小中学生6人と0歳から80歳までの7人のあわせて13人が大きな荷物を抱え、フェリーに乗り込みました。

避難した島民
「怖かったです。横揺れとか、下から揺られたり、どーんときたり」
「またいつどうなるか不安なので鹿児島市に(避難する)。行きたくてもいけない人たちのこと思うと不安」

島民を乗せたフェリーは、このあと午後6時すぎに鹿児島市に到着する予定です。

13人のうち、5人は市内のホテルに、残る8人は親類の家に身を寄せるということです。

十島村では、追加の避難希望をきょう夕方まで受け付けており、あさっての朝、フェリーを向かわせることにしています。

トカラ列島近海を震源地とする地震は、きょうも続いており、午後3時までに1198回観測されています。