1950年スガモプリズン最後の処刑で命を奪われた福岡県出身の藤中松雄。死刑執行の半年前、松雄は死刑囚が集められた棟で、故郷の兄へ手紙を書いていた。終戦の年、23歳で米兵捕虜殺害の現場に立ち会い、上官の命令…