■「凄まじい」「どこまでひどくなるのか」最前線で奮闘する医師の言葉               

全国的に感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。特に、猛威を振るっているのが、オミクロン株だ。その影響は、病院や保健所など、対応する現場へのひっ迫に繋がる。コロナ治療の最前線にあたる、ある病院を取材した。

あゆみクリニック 藤川万規子院長:
2人とも陽性です。家族全滅ですね。

埼玉県春日部市にある『あゆみクリニック』の診療所は、慌ただしさを増していた。駐車場に設置された12の隔離室で毎日、PCR検査を行っている。今年に入り、感染拡大とともに検査希望者が急増。スタッフは対応に追われていた。

診療所にやってきたのは、高校1年生の女子生徒と母親だ。

女子生徒の母親:
すごく助かりました。他で(予約が)取れなくて、車で20、30分かけて来たんです。

2日前、女子生徒の兄のコロナ感染が判明。学校では多数の陽性者が出ていたという。家庭内感染も疑われるうえ、女子生徒はのどの痛みや咳の症状を訴えていて、検査を受けることに。

女子生徒(高1)の母親:
(兄は)昨日の夜中も咳とたんで、隣の部屋で寝ている家族が分かるぐらいひどい。それぞれの隔離室には、強力な空気清浄機を設置。さらに、設置されているPCR検査機は、症状のある患者の検体をその場で調べることができる。結果は、20分後には出る。

検査の結果、女子生徒は陽性だった。

あゆみクリニック 藤川万規子院長:
2日後ですからね、一昨日にお兄ちゃん陽性で、もう今日は妹が陽性。これまでは、だいたい1週間後ぐらいに、濃厚接触者の方は陽性になることが多かったんです。

予約をせずに病院に訪れたのは、38.5度の高熱が出たという30代の男性。検査の結果、陽性と判明した。藤川院長が隔離室にいる男性に電話で尋ねたところ、男性は中学校の教諭で、林間学校にも付き添いで同行していたことが分かった。
感染初期では、抗原検査の反応が出ないことも多い。診療所では、陽性者のうち、1/3ほどが抗原検査で「陰性」だという。

あゆみクリニック 藤川万規子院長:
オミクロンは感染力が強いから、抗原検査が陰性で“自分が陰性”だと思いながら、“ちょっと風邪っぽいかな”って思って撒き散らしている・・・。そういう人がいっぱいいると思います。