
可愛いタッチで作曲家の人柄がわかる山道さんの絵は、すぐに大人気に!

いまや2万人以上のフォロワーが山道さんの絵を毎日心待ちにしています。
絵を描く時間はというと…

山道由佳さん
「時間は4時間ぐらいですかね」
「昼2時間、夜2時間ぐらいかな」

長崎市内の楽器店です。
久富アナウンサー:
「クラシックのコーナーって」

山道由佳さん:
「ね、ここだけ。あと何かポップスとか映画音楽とかですよね。少ない感じがここでも表れているという。切ない」

「親しみやすさが違うんですかね。どうしても敷居が高いみたいな感じに捉えられちゃう」
■危機打開したい気持ちがペンを走らす___
山道さんが漫画を発信する理由の1つ、それは最近覚えた”危機感”です。


山道由佳さん:
「クラシック音楽に興味がある人っていうのがなんか減っているように感じられて、一説には1%とか2%とか日本の人口のすごく少ない数字にまで落ち込んでいる」「コンサートにしても来る人が来ないと奏者の人もそれでお金がもらえないわけですし、どんどん廃れていったら子どもたちも生の音楽に触れる機会が減っていくと思います」
「文化が一つ失われてしまうかもしれないっていうのはすごく人間にとっても寂しい現象だと思います」


クラシック音楽が演奏できない、生で聴けないそんな世の中になるかもしれないー
クラシック音楽にもっと気軽に親しんでほしい、危機を打開したい気持ちがペンを走らせています。



山道由佳さん:
「クラシックって何かその99%の人にとってはやっぱちょっと敷居が高いなっていうか、とっつきにくいなって思うことが多いと思うんですよね」
「(作曲家に)何か趣味があったりとか、好きなもの嫌いなものがあったりとか、何か変な癖があったりとかするのがわかると、なんか人間なんじゃんみたいな、なんかわかってね、すごく楽しいです。音楽聴くのも弾くのも楽しくなってきます」
山道さんの漫画はクラシック音楽をまだ深く知らない子どもたちの心もしっかり掴んでいます。

教室に通う生徒(小学2年):
「漫画だから面白い」
「たまに漢字読めないところあるけど、なんか面白い」

久富アナウンサー:
「何が面白かったか覚えている?」
教室に通う生徒(小学2年):
「ベートーヴェンはコーヒー豆を60粒いつも数えるとか」

教室に通う生徒(小学5年):
「なんかめっちゃうまい、うまい、うまい。だって難しい漢字あるけどさ、意外といいんだよね、意外と、意外と」

教室に通う生徒(小学5年):
「もともと音楽が好きだったんですけど、(本を読んで)いろいろピアノとか音楽のことが知れたので、もっと楽しくなりました」
世の中にたくさんある音楽のなかでも山道さんは特にクラシック音楽に貴重さを感じていると言います。


山道由佳さん:
「クラシック音楽は時代の波にのまれずに残っているところが人類が伝えていくべきタイムカプセルみたいなものなのかなって思っています」
「長崎ってシーボルトが初めてピアノを持ち込んだっていうこともあるんですよね、出島に。あえてここ長崎から発信するっていう意義を感じながら」
「クラシック知らないよっていう人に0からちょっと聴いてみようかな」
「きっかけの0から0.1のこの繋がりを作っていきたいなって思ってます」

海を超え、時代を超え受け継がれてきた音色、山道さんの手で未来まで響かせ続けます。