トカラ列島近海では6月21日から地震活動が活発化しており、7月2日午後4時までに震度1以上を観測した地震が911回に達しています。2日午後3時26分頃には、マグニチュード(M)5.5の地震が発生し、十島村の小宝島で震度5弱を観測しました。当分の間、同程度の地震に注意が必要な状況が続いています。

地震活動 すでに2週間続く きょうはこれまで最大のM5.5の地震
6月21日から始まったトカラ列島近海の地震活動は、7月2日現在も活発な状態が続いています。
震度5弱を観測した地震は3回あり、6月30日午後6時33分に発生したM5.3の地震、7月2日午前4時32分に発生したM5.1の地震では、悪石島で震度5弱を観測しています。
2日午後3時26分頃に発生したM5.5の地震では小宝島で震度5弱を観測しました。M5.5はこれまでの一連の地震で最大規模で、小宝島で震度5弱を観測したのは初めてです。

今回の群発地震で、震度の内訳を見ると、震度5弱が3回、震度4が18回、震度3が60回、震度2が220回、震度1が610回となっています。
日ごとの地震回数は次の通りです。増減を繰り返しています。
6月21日 28回
6月22日 119回
6月23日 183回
6月24日 68回
6月25日 69回
6月26日 15回
6月27日 16回
6月28日 34回
6月29日 102回
6月30日 63回
7月1日 130回
7月2日 84回(午後4時まで)

過去の活動と比較しても地震の発生回数が突出
トカラ列島近海では過去にも群発地震がありました。2021年12月の地震活動では震度5強を1回観測し、最大でM6.1を記録しました。また、2023年9月の活動では最大M5.3、最大震度4を観測しています。 今回の活動は、過去の事例と比較しても急速に地震回数が増加しており、震度1以上の地震数は911回と、2021年12月の308回や2023年9月の346回を大きく上回っています。

同程度の揺れに注意 落石やがけ崩れのおそれも
活発な地震活動が続いていることから、福岡管区気象台は、「当分の間、最大震度5弱程度の揺れに注意」するよう呼びかけています。
地震によって地盤が緩み、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっているおそれがあります。 気象台は、身の安全の確保と、安全な場所から離れないよう呼びかけています。