そもそも“梅雨”ってなに?
今年、近畿が梅雨入りしたのは6月9日ですが、6月27日に統計開始以来最も早く梅雨明けが発表されました。
そもそも梅雨の定義とは何なのでしょうか?例えば台風の定義は、台風の中心付近の最大風速が毎秒17.2m以上になった低気圧のことを台風と呼びます。しかし天気図の上で梅雨の定義は「ない」ということです。梅雨入りの判断は雨や曇りが長く続きそうかどうか、そして梅雨明けに関しては今後晴れが続きそうかどうか、気象庁が“雰囲気”を見つつ、ジャッジしているということです。
今回の梅雨明けは史上最も早いと言われていますが、これはあくまでも「速報値」、つまり「梅雨が明けたとみられる」という発表です。過去には、速報値は6月28日だったのに対して、9月の確定値は7月23日ということもありました。
では、梅雨入り・梅雨明けの発表は何のためなのでしょうか?それは“注意喚起”のためです。梅雨入りは雨の被害について、梅雨明けは暑さへの注意喚起ということです。そのため気象予報士は、例えば梅雨明け発表時には気温の3か月予報などもあわせて教えてくれているのです。