デフ陸上“第一人者としての自覚” 「父親」となった息子への期待

デフリンピックで2大会連続で金メダルを獲得してからも、力を注いできたのは後進の育成です。

東京デフリンピック 陸上日本代表 佐々木琢磨 選手
(5月15日の日本代表内定会見時)

「『デフリンピック優勝』それだけではなく、そのあとが大切だと思っている。ろう者の当事者が、様々な場に赴いて『手話がありますよ』『ろう者がいますよ』ということを伝える活動をやってくれたら」

日本で初めて開催されるデフリンピック。正名さんは、2024年に「父親」になった佐々木選手の活躍を期待しています。

佐々木選手の父 正名さん
「(琢磨選手は)息子を抱いて1位の台にのぼると言っている。『のぼったらコケるなよ』と伝えた。そこが気持ちの変化ではないかな?」

Q.東京へ応援に行きますか?
「行かなかったら、えへる(すねる)でしょ?」

佐々木選手は自分のため。競技のため。そして、誰よりもそばで声援を送る家族のため。東京のトラックを駆け抜けます。