出版本に反響「前向きどころじゃない、すごい！」

6月28日、福岡市博多区の書店で開かれた美恵さんの『眼述記』発売と、明洋さんの『真・眼述記』連載開始を記念したイベント。美恵さんがマイクを握りました。

妻：高倉美恵さん
「夫はこの『眼述記』のことを『私の愚痴』って言ってるんですね」

イベントには、2人の姿を見ようと40人ほどの読者が集まりました。

訪れた読者
「介護とかしていたらすごく疲れたり憂うつになったりするんですけど、私はすぐへこむけど、高倉さんは長期間持続力があってすごい。前向きどころじゃない、すごい！」

訪れた読者
「笑いが出るような楽しくまとめてあるのですごい方なんだなと。感動と感心とで。今度はご主人が連載されているので、今後も読者でいたいなと思っています」

「生きてる間はちょっとでも面白いこと考えたい」

自宅戻ったふたり。美恵さんが50音盤を使って尋ねました。

妻：高倉美恵さん
「感謝のお気持ちはありますか？」

明洋さんが目の動きでかえします。

夫：矢部明洋さん
「遺産いる？」

妻：高倉美恵さん
「いらんわ、どうでもええわ。それをもって感謝の気持ちとすんの？」

目で語り続ける明洋さんと、それを受け止める美恵さん。

夫婦2人、『眼述記』の物語はきょうも続いています。

妻：高倉美恵さん
「生活全部がしんどいということは絶対にないので、どんな大変なことにも面白いネタはある。せっかく命が残ったんだから、新しい連載も始めましたし、どうせ死ぬし、生きてる間はちょっとでも面白いこと考えた方がいいなって思います」